2013/09/01

じぶんのやくわり⑤

もう⑤になってしまいました(笑
なんとなく書き始めてしまったのでなかなかまとまらない
模様です・・・。




私が施設に行ったばかりの頃に決まっていたのは、食事の時間と
牛に草を食べさせる当番、そして夜間の自習時間でした。
それ以外は適当に好きなように過ごしている様子。

そして物がなくなったりしてもみんなどこ吹く風。
知っているかどうか訊いても関係ないという感じで「しりません」で
終わり。
どこかが壊れて「誰がどんなふうにやってしまったのか」と訊いても
「しりません」。

うーーーん・・・。
怒られると思って言わないようでした。
たしかに夫やスタッフの対応を見ていると、そうなってしまった理由
を訊くわけでもなく、どうしてそれがだめなのかを説明するでもなく、
ただ「怒って」いました。
私も子どもだったらひた隠すわ・・・と思うくらい。


まずは理由を訊くこと、怒りたいのではなく理解してほしいと思って
いるということをわかってもらわないと伝わらないなと思いました。


当時は今のようにみんなが仲良くしていたわけではなく、そのときどき
で対立していた男の子たちの顔いろを見てグループに分かれてしまう
ことがよくありました。
あるとき原因は何か忘れましたが、一番体格のいい男の子と少し
小さめの子が口論になり、わめき声を聞いた私がかけつけたときには
小さい子がレンガを振り回して殴りかかろうとしていました。

まずいなあ・・・と思い、気が付いたらその二人の間に割って入って
いました。
殴られるかもしれないと考える暇もなく・・・。

150cmで小柄な私が自分よりも大きな男の子がつかみ合いの殴り
合い、しかも手にはレンガと言う状態の間に入って行ったのでみんな
驚いていましたが、さすがに私を殴りつけるわけにもいかずなんとか
その場は収まりました。


けんかのあとにみんなを集めてちょっとしたミーティングをしました。
二人だけが悪かったのか、その前から周りの人が何かできることが
あったのではないか、私の問いかけにそのときの子どもたちは何も
答えることはできず、最後に二人が謝って終わりました。


なるほど、ちょっとずつわかってきました。

自分で物事を考える機会を与えられていないんだな、と。
自分に注目し、気になることを助言してくれるその裏側にある思いやり
に気づく機会もなかったのかもしれません。

でもそのときの私にはまだ敷地内を清潔にすることしかできなかったのです。

なぜなら、叱って聞いてもらえるほどの関係を子どもたちと作れている
とは思えなかったから。

朝6時に起きて掃除をしたり、ちびっこの洗濯をしたり(たらいに5杯分くらい
です・笑)、食事の後片付けをしたり・・・1日24時間では足りないくらい
とにかく掃除、洗濯、洗い物の日々でした。

あるとき女の子数名が言いました。
「おかあさん、洗濯はもうしなくてもいいです。私たちが手分けしてやるから
休んで下さい。」

子どもたちとの関係が少しずつできてきたかな、と思える瞬間でした。




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