2012/09/29

ありがとう

ここ数日の豪雨でほぼ水没状態だったうちの施設。
今朝も早いうちに雨が降っていたので、起きたときはまだ
水がけっこうたまっていました。
昨日は街のほうまで様子を見に出かけたのですが、街は
全然問題なく、川も溢れだすような状況ではありませんでした。
(スナーダイ・クマエのブログ参照)

午前から午後にかけて雨が降らず、敷地内の水位はかなり
下がりました。
そしてさっき卒業生のサヴィー(男子)が心配で様子を見に来て
くれたので少し話をしました。

今日は午前だけ仕事だったそう。顔色もよく、生活が順調で
あることは見てすぐにわかりほっとしました。

彼はガイドの試験に多額の受験料という名のコミッションを
支払わずに合格しました。
聞くと、3回目の挑戦だったそうです。
1・2回目の試験でわからなかったことを自習して理解し、3回目
に合格したんです、とうれしそうに話していました。

今はガイド養成学校に通っていますが、間もなく観光の勉強を
するために大学にも入学する予定だと言っていました。
しかも入学試験で成績上位だったので、学費が70%無料に
なる奨学金まで手に入れていました。


お金のやりくりは大変だね、おかあさんも毎月、毎年、みんなの
生活費の事ばかり考えてるよ、と笑って話したら、

「ありがとうございます」

と、サヴィーが言ってくれたんです。
今はもう卒業してこの施設にはいないのに・・・。

そして、昨日の夜は昔のアルバムを見ながらおかあさんのことを
思い出していました、と言ってくれました。


施設にいた頃は性格も、見た目もすごく地味で、決して目立つタイプ
ではなかったサヴィーが卒業してここまでしっかりとやってくれている
姿、そして彼からもらった言葉に励まされました。


ありがとうを言うのはおかあさんのほうだね。
サヴィー、ありがとう。
とても元気づけられました。

2012/09/25

自分にできることとか考え方とか

飛行機好きの息子から聞いた話です。

ある人に、飛行機に乗るときエコノミークラスかビジネスクラス
どちらに乗っているか訊いたそうです。

「以前はビジネスクラスに乗っていたけれど、今はエコノミーに
乗って、差額を東北の被災地に寄付している。」

これが息子の聞いた回答だったそうです。

私はこの方がそんなふうにされていることを知らなかったので
以前からずっとビジネスクラスで移動されていると思っていました。

小さいころから飛行機が好きで、飛行機によく乗る大人には
必ず飛行機の話題を出す息子なのですが、こういう回答が
あるとはまったく考えていなかったらしく、私にも教えてくれました。



そして私は最近親しい人とこんな会話がありました。

孤児院の卒業生の就職について話した翌朝にもらったメール
だったのですが・・・

「たくさん人がいる中で就職するって大変なことだよね。
(仕事のある自分は)ありがたくがんばってきます。」



自分にできること、自分の環境のとらえかた、この2つの話から
教えられる事があると思います。

無理をせずにできることを自分で決める
置かれている環境に満足するかどうかはとらえかた次第

言葉にすると「当たり前やん」というふうにも見えるのですが
実際自分ができているかどうか・・・


大人になっても周りで何気なく発信してくれている大切な言葉を
見落とさずに自分を振り返りたいと思った出来事でした。






2012/08/07

焦燥感

今まで生きてきて感じた事のない感覚。

焦燥感・・・、なのかな、これは。


東京、神戸と絵画展を立て続けに終えて、次は最終の和歌山です。
各地で色々な方にお目にかかり、励まされ、幸せな自分を再認識する
ことばかりだったのに、


なぜか今になって、焦ってる?不安なのかな??

でも一体なにに対して?


結婚する時も、カンボジアに移住するときも、離婚したときも・・・
今までの人生の中で「焦る」とか「不安に思う」とか、そういう感情に
とりまかれたことがなかったように思う。
ただ流れにまかせてふわーっとやってくることができた。



孤児院に関わるようになってから離婚するまで代表は前の夫だった
ので、建前上とはいえ私はいつもナンバー2だった。
離婚して組織の代表となって間もなく2年。

私がトップで大丈夫なのか。
日本人の私がカンボジアの子どもたちにどこまでの責任を果たせるのか。
自分自身の今後、息子の進学は・・・。


今になっていろんなことが頭をめぐる。
やっぱり私ってのんびりしてるみたいです(笑

今頃になって改めて自分の背中に乗っているものの大きさを感じて。


「いままでと、これからと」の、はざまにこんな時期もあるのかな?
和歌山絵画展が始まったらきっとまたそれにのめり込んであっという間に
カンボジアに戻る日になるんだろうな。


一人で全部考えるのってけっこうしんどいですね。

あれ?結局これって弱音吐いてるだけ?(笑


うーーーん、いつも通りのわりと能天気な自分に戻したい・・・。

楽しい事、考えよう。





2012/06/10

がんばってくるね

部屋で一人、仕事をしながら「今日はもうご飯食べなくていいかな」なんて
思っていた時、卒業生から電話がありました。

「思ったよりも仕事が早く終わったんですが、おかあさんはヒマですか?
そろそろ日本に帰る時期だし、一緒にごはんでもどうかなと思って。」


「急がずにゆっくり来て下さいね」
と、そんな心遣いをみせてくれるのは卒業生のラーヴォ。
彼は現在シェムリアップにある旅行会社で専属ガイドとして雇用してもらって
います。

しばらくしてからまた電話。

「パナーやサヴィーも呼んだんですけど、いいですか?」

この二人も卒業生。
彼と同じ会社でガイド、事務の仕事をしています。

久々にみんなで一緒にご飯、と思うと早く行きたくなってしまったのですが、
先日お泊まり遠足した際の写真の焼き増しが終わっていて、仕分けして
早く子どもたちに渡してあげたいこともあり、スタッフと一緒に作業していま
した。

約束の時間よりもかなり遅れて行った私を待っていたのはラーヴォとパナー。
サヴィーは?と訊くと、ちょっと出かけると言ってどこかに行ってしまったとのこと。

「どこいっちゃったんだろうね」
なんて笑いつつ、食事を始めました。

近況を語りながら、冗談も交えて楽しい時間を過ごしましたが、この間の
会話はすべて日本語です。
ラーヴォはこれまでTV番組のコーディネートも任せてもらったりして、日本の
有名な俳優さんなどの通訳経験もあります。
パナーは学生さんのボランティアツアーで農村にいって通訳をすることが多い
のですが、施設にいるときからちびっこに人気のお兄ちゃんだっただけに
村でも子どもたちから慕われているという話に納得。


息子も一緒に行っていたのですが、ひとりっこの彼はたくさんの子どもたちに
2歳のときから世話をしてもらい、今ではおにいちゃんの役割もさせてもらえる
環境にいます。

結局サヴィーはそのまま戻ってこなかったけど、それも妙な気づかいなく
「ほんとにあの子はしょうがないねえ」と、みんなで笑っていました。
まるで気ままな末っ子を笑うように。

私がカンボジアに来たばかりで、なにをどうしたらいいのか手探り状態
だった頃に育った子たち。
ゼロから家族のような関係を積み上げて行った最初の世代です。


特別なことはなにもないけど、仕事が終わって一段落したときに「あ、おかあ
さんを誘ってみよう」と自然に思ってくれたことに幸せを感じました。

子どもたちの絵を持って行って開催する絵画展のための帰国を前に
気合を入れるよい時間をもらいました。
この子たちが私を見てくれている、施設が変化していく様子を一番わかって
くれていると思うと、ものすごく元気になりました。

今度はサヴィーも一緒に(笑

私よりも貫禄のあるラーヴォ(笑 
色黒のパナーの横でなんちゃって色白な私(笑




2012/05/27

気がつけば


今日はちょっと用があり、夜の自習時間にみんなが勉強している
食堂に降りて行きました。

そばに座っていた女子軍団が、

「おかあさんってまだ若いよね~」
「そうそう年の割に若く見えるよね~」

うれしいのかなんだかよくわからないことを勝手に言っています(笑

ちょっと離れた場所でおにいちゃんたちも微妙な笑顔で見ています。


「おかあさんがほんとは何歳か知ってるの?」
と、訊いてみると、

「知ってる、知ってる!」


「39歳!!!」


「えー、違うよ38歳でしょ~!」



こらこら、私はまだ37歳ですよ・・・(苦笑




で、私が笑いながら「まだ37歳だよ」というと、

「あ、村のおかあさんと同じだ!」
「あ、私の村のおかあさんも!」


へぇぇ、そうなんだ。

たしかに私がここに来たばかりの頃は、10歳前後の子どもたちに
「おかあさん」と呼ばれることに若干違和感もありました。
なにしろ自分の子どもがまだ2歳だったわけですから。

村のおかあさんと私が同い年だという女の子たちの年齢はいずれも
私も息子と同じくらい。13歳から15歳くらいでした。


やっとここにいる子どもたちに「おかあさん」と呼ばれてしっくりくる年齢に
なったんですね、私。


都合よくいつまでも勘違いを続けそうでした(笑


ここに来たばかりの頃、「早くみんなにおかあさんと呼ばれても違和感の
ない年齢になりたい」と思っていたことも思い出しました。

気がつけばもうそうなっていたのですね。

あの頃、殴り合いのケンカの仲裁に入ったり、反抗期の子に無視されたり、
子ども同士仲が悪くて思いやりもないとげとげした雰囲気をなんとか変えたい
と、一人で部屋で泣いてしまうこともありました。
息子もまだ2歳で話相手になるわけもなく(苦笑

なんで私はこんなに孤独なんだろう・・・・、と。


今ではみんなが本当のきょうだいのように仲良く暮らし、外国人の私を
怖がっていた子たちも冗談を言い合える関係となり、多くを語らずとも
その人がどんな人かを理解した上で付き合えるようになりました。

同じ時間を共にし、そこで真剣に向き合い続けること。
他人同士が関係を築いていくためにはそれしかないのかもしれないですね。

孤独を感じて泣くことなんて今はもうありません。
気がつけばそうなっていました。

私の歳を忘れていた子どもたち(笑)ですが、誕生日はちゃんと覚えて
いてくれていました。
ここ数年は東京の絵画展開催中に迎える誕生日。
カンボジアで子どもたちが覚えていてくれるんだなあと思うと、なんだか
また一層やる気がでてきました!

2012/05/08

苦手なこと その2

この前書きそびれた苦手なこと、その2です(笑


それは、写真を撮るときに笑うこと。

間違いなくひきつります(苦笑


みんなで撮るときはそのときの楽しさで笑えるんですけど、
改まって一人の写真を撮るとか、初対面の人たちと数名で
撮るときは全然だめです。


今プロフィール写真に使っているものは、カメラマンだった
友人が何十枚(いや、百枚以上かも)も撮ってくれた中の
1枚です。
コレ↓











この写真にいたるまで、変顔をしてみたり、友人が笑わせてくれたり、
一緒にいた別の友人とあほなことを言ってみたりして雰囲気を作って
ようやくこの顔です(笑


1対1だと笑顔もでるんですけどねえ・・・。
カメラに向かって笑ってる自分を客観視してしまうからダメなんでしょうね(笑



人前で緊張せずに話すことと、カメラに向かって笑顔になること。
私としてはかなり高いハードルです。

この写真も6年前に撮影したものなので、そろそろ変えないと詐欺ですよね(笑
近いうちにやってみようかな・・・

2012/05/04

苦手なんです・・・

今日は私の苦手なことを2つ書きたいと思います。
たくさんある苦手なことのうちの2つです。

一つは人の前でお話をさせて頂くこと。
おしゃべりは得意なのですが、改まった場所を設定して頂き
お話をさせてもらうことにいつまでたっても慣れません。

手には大量の汗(笑
さらにひどいときは手が震えてしまいます。

そんなのウソでしょう?とよく言われるんですが、まぎれもない事実です。


話し始めはなんとか大丈夫なのですが、ダメダメスイッチが入る瞬間、
自分でもわかるんです。
「あ、私緊張し始めてる」
と、自分で気づいてしまったが最後、一刻も早くその場から逃げ出したい
気持ちになります。


テレビ出演でインタビューを受ける際にはまったく緊張はありません。
なぜならディレクターさんとの対話だから。
相手の問いかけに的確に答えようとする作業は大丈夫なようです。
たぶんこの辺に克服のきっかけが隠されているようにも思います。

写真は今年初めてのお話の機会を頂いた際のもの。
近年はパワーポイントという便利なものを使用するようになり(笑)ずいぶん
話しやすくなったのは事実です。
というか、友人にはパワポなしで今までどうやって話してたの?と失笑され、
「身一つで」と答えると爆笑されました。


子どもたちに話すときもそうなのですが、私はきっと人一倍「自分の気持ちを
伝えたい」という欲求が強い人間なのだと思います。
かといって、がつがつするのは好きではない・・・、伝えたいくせに緊張する。
やっぱり変な人ですね(笑

顔は冷静でも脳みその中はパニックということは多々あり、表情だけをみて
いる人にはまったくわかってもらえないということもしばしば(笑


人に伝えていくという作業について、もっともっと修行が必要です。
ちょっと高めの声の男性となら声の低さには勝てる自信があるくらい
まったく通らない声質もコンプレックスの一つです。
どうすれば聞きやすい声の出し方ができるのかも知りたいです。

そのためには他の方の講演を聞きに行くことをもっとしたいのですが
カンボジア在住ではなかなかそれも叶わず。
日本滞在中にそんな機会があれば積極的に参加したいなと思います。
そしてこんな私にもお話させていただく機会を下さる皆様には本当に
感謝しています。


2つ書きます、と言ったにもかかわらず1つ目だけでこんなに長くなって
しまいましたので、2つ目はまた次回・・・。
結局まどろっこしくてこんなふうになってしまうんですよね(笑



* 上記記載の写真は兵庫県加古川市の永見保さんに頂きました。
http://trs-d.jp/kirari/
永見さんの運営されているサイトもご覧くださいね。