2012/05/27

気がつけば


今日はちょっと用があり、夜の自習時間にみんなが勉強している
食堂に降りて行きました。

そばに座っていた女子軍団が、

「おかあさんってまだ若いよね~」
「そうそう年の割に若く見えるよね~」

うれしいのかなんだかよくわからないことを勝手に言っています(笑

ちょっと離れた場所でおにいちゃんたちも微妙な笑顔で見ています。


「おかあさんがほんとは何歳か知ってるの?」
と、訊いてみると、

「知ってる、知ってる!」


39歳!!!


「えー、違うよ38歳でしょ~!」



こらこら、私はまだ37歳ですよ・・・(苦笑




で、私が笑いながら「まだ37歳だよ」というと、

「あ、村のおかあさんと同じだ!」
「あ、私の村のおかあさんも!」


へぇぇ、そうなんだ。

たしかに私がここに来たばかりの頃は、10歳前後の子どもたちに
「おかあさん」と呼ばれることに若干違和感もありました。
なにしろ自分の子どもがまだ2歳だったわけですから。

村のおかあさんと私が同い年だという女の子たちの年齢はいずれも
私も息子と同じくらい。13歳から15歳くらいでした。


やっとここにいる子どもたちに「おかあさん」と呼ばれてしっくりくる年齢に
なったんですね、私。


都合よくいつまでも勘違いを続けそうでした(笑


ここに来たばかりの頃、「早くみんなにおかあさんと呼ばれても違和感の
ない年齢になりたい」と思っていたことも思い出しました。

気がつけばもうそうなっていたのですね。

あの頃、殴り合いのケンカの仲裁に入ったり、反抗期の子に無視されたり、
子ども同士仲が悪くて思いやりもないとげとげした雰囲気をなんとか変えたい
と、一人で部屋で泣いてしまうこともありました。
息子もまだ2歳で話相手になるわけもなく(苦笑

なんで私はこんなに孤独なんだろう・・・・、と。


今ではみんなが本当のきょうだいのように仲良く暮らし、外国人の私を
怖がっていた子たちも冗談を言い合える関係となり、多くを語らずとも
その人がどんな人かを理解した上で付き合えるようになりました。

同じ時間を共にし、そこで真剣に向き合い続けること。
他人同士が関係を築いていくためにはそれしかないのかもしれないですね。

孤独を感じて泣くことなんて今はもうありません。
気がつけばそうなっていました。

私の歳を忘れていた子どもたち(笑)ですが、誕生日はちゃんと覚えて
いてくれていました。
ここ数年は東京の絵画展開催中に迎える誕生日。
カンボジアで子どもたちが覚えていてくれるんだなあと思うと、なんだか
また一層やる気がでてきました!

4 件のコメント:

  1. 昔はお姉さんのような感じのお母さんだったんですね。
    ふさわしい年齢になりたいと思う気持ちは分かる様な気がします。
    今がちょうど良い年回り? いやいや、子供達にとっては年齢に関係なく良いお母さんだと思いますよ。
    そういえば私の末娘と同い年だ~!

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  2. 宮沢さん
    いつもコメントありがとうございます。
    昔からよく訪問者の方に「お母さんって言うからもっと貫禄のある人がでて
    くると思ってました」と言われていたんですよ。
    そのたびに「見た目もおかあさん!って感じの力強い人になりたい」と
    思っていました。

    そして宮沢さんのように私のことを「自分の娘と同じ世代だ」とおっしゃって
    かわいがって下さる方もいます。
    ありがたいことですね。ほんと幸せです。

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  3. 「年の割に・・・」私もたまに言われるフレーズですが、
    これは喜んでいいのものなのか(苦笑
    あまり深く考えないようにしましょう(笑)

    『同じ時間を共にし、そこで真剣に向き合い続けること。
    他人同士が関係を築いていくためにはそれしかないのかもしれないですね。』
    ほんとにその通りだと思います。
    長い時間がかかるかもしれませんが、博子さんもその積み重ねが
    むくわれる時が来たんだと思います。
    お互いわかりあえるってうれしいことですね。

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  4. なびさん
    そう、「年の割に・・・」これで喜ぶ時点で・・・(苦笑

    向き合っていくことは本当に時間がかかるし、相手があることなので
    相手にその気がなければ継続できないんですよね。
    私は気持ちのあるなしどちらも経験済みなので、根気強く継続してくれて
    いる子どもたちや現地のスタッフもそして応援して下さる皆さんにも本当に
    感謝しています。

    おかげでこんなに幸せを感じることができるわけですからね!

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