2014/04/06

一人ではない

ここ数日体調が良くない卒業生、ラーヴォ。

前に彼についてこのブログで書いたことがありますが、いつも施設の
ことや私のことを気にかけてくれる心優しく、そして意志の強い子です。

昨日、同じ会社で働いてる卒業生のサヴィーがうちに来たのですが、
ちょうどこれからラーヴォの様子を見に行くとのこと。

私は日本人会の総会出席のために出かけるところだったので、サヴィー
にお見舞いを託しました。


今日、ラーヴォから連絡がありまだ体調不良だというのにお見舞いの
お礼を言うので、その後どうなっているのか訊いてみたら、のどの炎症を
起していて、頭痛もひどいというのです。
こちらで出してもらった薬は効かないというので、私が日本から持ってきて
いる薬を届けることにしました。

あいにく私は今日もそのあとの予定があったので、用務員のサンおじさん
に届けてもらうことに。
私のへたくそなクメール語でよく理解してくれたものです・・・(笑


サンおじさんが迅速に動いてくれているの見ながら、助け合うことって
大切だなと思っていました。

めんどくさそうにすることもなく、「病気か?薬、持っていけばいい
んだな?」とすぐに動いてくれます。
私はいつもそんなスタッフたちに助けられてやってきました。


そしてもう一つ、ラーヴォが遠慮せずに薬を届けることを受け入れて
くれたことも・・・。

素直にしんどいことを話してくれて、こちらができることをやろうと
思えたのはそれがあったからです。

私が苦しいとき、大変なときにいつも話を聞いてくれるのがラーヴォ
です。

昨日サヴィーが来てくれたことも偶然じゃないのかもしれない、いつも
お世話になっているからお返しする機会をくれたのだと思います。


今、施設にいる子どもたちにまずわかってほしいことは「自分は一人ではない」
ということです。

それは卒業しても同じです。
私たちは今まで助け合ってきました。
卒業してもできることがあればしたいと思うのは当然の気持ちです。


私はよく、カンボジアの子どものためにがんばっていると言われますが、
そうではないのです。
みんながいるから助けられる場面も多い、だからこそ自分のできることを
やっていきたいと思えるのです。


日本を離れカンボジアで暮らす中で、「一人ではない」と思わせてくれる
みんながいるからやってこれたんですね。

病気の時は大人でも心細いものです。
まだ顔を見に行くことができていませんが、ラーヴォの回復を祈って。

私の気持ちをラーヴォに届けてくれたサヴィーやサンさんに感謝して、
そして素直にしんどいことを話してくれたラーヴォにも感謝なのです。

いつもみんなに助けられて生きています。




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