もう1か月以上日本におります。
実は先月16日に父が亡くなりました。
この夏、体調不良で入院した父でしたが、検査の結果は末期のすい臓がん。
年末まで命があるかどうかと言われていたのが、その1か月後には9月いっぱい
までもつかどうかだと余命宣告を受けていました。
本人は詳しい余命を知りませんでしたが、がん告知はされていました。
がんだと知ったときに、がんの切除手術、放射線治療は拒否しました。
唯一抗がん剤だけは渋々受け入れたものの途中で「薬に負ける」と言って
服用を自分でやめました。
とにかく自宅で好きなように動き、食べ、家族と過ごしたいということだったので
痛みをとることだけに専念し、自宅でも使用できる鎮痛剤をもらっていました。
私たち家族は父の願いを叶えることだけを考えて、相談し、サポートしました。
父には友人の開業医の先生がいて、全幅の信頼を置いていたので、自宅で
療養することになってからはその先生に往診をお願いしていました。
また在宅療養している患者のために訪問看護をしてくださる看護師さんにも
きてもらっていました。
いまだに本当にそれでよかったのかと思い返す日々です。
まったく悔いがないとは言えませんが、それでも先生や看護師さん、そして
父とずっと一緒に暮らしていた姉夫婦と共に父の最期をできる限りサポート
できたとの思いもあります。
父が亡くなった後のある日、訪問看護をしてくださっていた看護師さんからの
依頼を受けて、海南市民健康公開講座でお話をさせていただくことになりました。
第21回市民公開健康講座 これからの『生き方と逝き方』
2014年11月29日(土) 13:30 - 15:30
海南保健福祉センター2階多目的ホール
海南医療センター・海南市保健課 共催
1部 市民フォーラム(13:40 - 14:30)
『自宅での看取りを家族と共に考える』
家族、医師、看護師の視点から4名が合同でお話しします。
2部 講演(14:30 - 15:30)
『住み慣れた場所で穏やかに逝く方法』
講師 紀の川市 坂口内科 坂口健太郎先生
参加費無料
問い合わせ先
海南医療センター地域連携室 073-483-8785
海南市保健課 073-483-8441
私たち姉妹と一緒にお話ししてくださるのは、父を最期まで看てくださった
新垣先生と看護師の奥田さんです。
カンボジアや関わっている施設のこと以外のこういった場所でお話をする
のはこれが初めてです。
私は自分の家族ががんになるとは思っていませんでした。なる可能性は
必ずあるし、それは自分の身に起きてもおかしくないことなのに、です。
病気に関する専門知識はもちろん、在宅の看取りに関する知識もまったく
ありませんでした。
そんな私たち姉妹がどのようにして父に寄り添い、最期までを看ることに
なったのか、またその際に受けた周囲からのサポートやその連携、そして
何よりもがん患者となった父本人の心構えとその生き様を皆さんにお話し
することで、どなたかの一助になるのであればと思っています。
私が昨年、今年と連続でトークイベントをご一緒させて頂いた
海南市在住の岩崎順子さん(がんが病気じゃなくなった日 著者、全国で
講演をされています)は、ご主人をがんで亡くされています。
父のがんがわかってからは、岩崎さんに数々のアドバイスをいただきました。
岩崎さんとの交流から生まれた具体的なエピソードもお話ししたいです。
きっと父は私たちがそんな役割をいただけることを喜んでいると思います。
9年前に先に逝ってしまった母を一緒に聞いてくれていると思って、当日は
貴重な時間を無駄にしないように精一杯務めたいと思います。
仕事大好き・K
返信削除お父様の事・・・・・。ご愁傷様でした。
歳を重ねることが、こんなに大変だとは思わないで、親を見てきた気がします。
そして父親が亡くなった歳が、今の自分の年齢と近く成り、色々考えさせられます。
健康と今の幸せに感謝して、楽しく生きようと思います。
博子さん無理せずご自愛下さい。
Kさん
削除いつもありがとうございます。
ガンとわかってあっという間でした。でも周りの方々のおかげで最後まで一緒にいることができたのは大きな経験になりました。
40歳で両親ともにいなくなってしまい、寂しさが募ります。
何をするにも反対は一切ない人たちでしたから、ここまでやってこれたと思っています。
健康と今の幸せ、当たり前であってそうではないものですもんね。
またゆっくりとお話する機会があればいいなと思っています。
よろしくお願いいたします。