2015/06/18

子どもに好かれなくてもいい

日本の一部店舗で販売されているという、ハーゲンダッツの抹茶きなこ黒蜜が
気になってしょうがない今日この頃。
気づけばまたまた更新が2か月も遅れておりました。本人もびっくりです。
そしてどこにいらっしゃるかわかりませんが、このブログを読んで下さっている
皆様、本当にありがとうございます。

今日は「子どもに好かれなくてもいい」ということについて・・・

好かれなくてもいいけど、私はみんなが大好きだ

子どもに好かれなくてもいい、なんていうと「孤児院やってるのに子どもが嫌い
なの?」って思われるかもしれませんね。

でも私は子どもに好かれなくてもいいと思っています。

毎日毎日子どもたちを見続けて、何かあれば小言のように「手は洗ったのか?」
「部屋を片付けているのか?」「ハサミ持ったまま走っちゃダメ!」とか言ってる
私やスタッフのことを子どもたちがどう見るか。
言われた瞬間に「教えてくれてありがとう」なんて思う子はきっといないでしょう。

うるさいなー。
めんどくさいなー。

このあたりが妥当なところでしょう。


子どもに好かれなくてもいいんです、でも嫌われたらダメなんだなあ。
嫌悪という感情があるだけで、伝えたいことが伝わらなくなることって多いと
思うんです。
言い換えれば『受け入れてない』ってことですよね。

そうなってしまうと、その人の言うことは内容がどうであれ頭に入ってこない。

そして子どもに受け入れてもらうために媚びる大人。
実はこれが一番嫌われるんじゃないかと。
自分に対してどれだけ真剣になっているか、子どもって本能的にそういうことを
見てるんではないかと思います。

要するに適当に扱ってはいけないということなんではないかと思うんです。
意外と繊細な部分でもありますね、これは。

誰だって他者から嫌われたくないものです。
でも一見嫌われるかのように思われる行動に、深い気持ちが隠されている
ところが大切なんではないかと。

じゃあどうすればそれができるのか。

けっこうしんどいんですけど、「好かれなくていいから毅然と伝え続けること」
なんだろうなと思います。
いつかわかるときがくるかもしれないと信じることなんですよね。
でもいつまで経ってもわからないかもしれないんです。
だけど、伝え続けるんです。これがポイントです。
ぶれずにいきましょう。




なんで私がこれを書こうと思ったかというと、私が子どもに好かれなくてもいい
んですよって話した時、相手の顔が曇ったことがあって。

受け取り方にもよるんでしょうけど、好かれなくてもいい=相手のことが好き
ではない、もしくは好かれたいと思っていない、と思われたのかもしれません。

好きだから、いやもっと言うと愛しているからこそ好かれなくていいから伝え
続けていきたいと思うんだけど、それがうまくわかってもらえないこともあるん
ですね。

もちろん好かれた方がうれしいし、いいに決まってます。
でもそれが一時的なものであれば虚しいだけです。

子どもに(今)好かれなくても、(いつかわかってくれたら)いい。

って、言いたかったんですけど、端折りすぎたのかな(笑

いつも言うように私たちの物語はどこかの一部分を切り取った時間だけでは
なくて、ここで出会ったときからずっとこれからも続いていくものなんです。
だから、今だけを見た好き嫌いの問題ではない、ということなんです。

うーん、話で伝えるのも難しいけど、文字で表すのも難しい・・・(笑
まあその人に伝わらなくても、子どもたちに伝わっていればいいんです
けどね。
やっぱり人間なので、本意でない伝わり方をすると気持ち悪いわけです(笑

異文化、育つ環境もまったく違う子どもたちと一緒に暮らして15年が過ぎました。
この時間の中で私が育んできた子どもたちとの関係や距離感、そういうものを
信じていきたいです。
とはいえ、アタマが硬くなるのは嫌だなあと思うので、自分の置かれている
立場や空気はそのときどきで読んでいきたいですね。


カンボジアの人たちに、お前もういらんわ、って言われたら終了。
そう思っていますが、媚びません(笑


2 件のコメント:

  1. グッと地球便を拝見させて頂きながらこちらを読んでおりました。

    媚びない

    この言葉に励まされました。
    私も行動力をみにつけ、生きていきたいです。

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    1. コメントありがとうございます。
      この投稿のように思って接することができるようになったのは施設運営や子どもたちに関わるようになってずいぶん経ってからです。
      ずっと自信もなかったですし、今でもいつもこれでいいのかなあと思いながらやっています。
      でも私の書いたことを読んで、励まされました、と言ってくださる方がいたことは本当にうれしいです。
      ブログを書いていてよかったと思いました。
      ありがとうございました。

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