2014/04/14

カンボジアのお正月に思う

日本人にはまったく、まったくもってなじみのない4月のお正月。

カンボジアでは毎年4月に新しい年が明けます。
年間でも酷暑期と言われるこの時期のお正月は在住14年になっても
なかなか慣れることができません。


とはいえ、周りのみんなが年末気分、お正月休みを満喫している
のだから、自分もその波に乗ってしまえということで、昨日は在住の
仲良し3家族でピクニック?日帰りキャンプ?に行ってきました。

             
川に行って魚を獲ったり、簡易コンロでソーセージを焼いてみたり、
テントのようなものを張った下でみんな楽しんで過ごしていました。
そんなお休みを過ごすのは私たち日本人だけではなく、周りには
カンボジアの人たちもけっこうたくさんいました。

川には近所の子どもたち、いや・・・、子どもたちだけじゃない・・・
昔話でしか聞いたことがないけれど「リアル川で洗濯」のおばちゃんや、
自転車とかバイクを川の中で洗うおじさん。
そして仕事中に我慢できなくなったのか、突然腰巻ひとつで川に
降り立ちその腰巻をタオルに背中を流し始めるトゥクトゥク運転手の
おじさん・・・。



そんなカンボジアの人たちを眺めながらふと川から少し離れた
木陰に目をやると、車に食事の準備一式を積み込んできて
食べる準備を始めた家族が目に入りました。

この人たち、川からわりと遠いところに陣取る(笑
さっそうとやってきたかと思うと、けっこうな早さで場所の確保から食べられる
状態に準備完了。
ちょっと生温かい風が吹いて「ひと雨くるかもねえ」なんて話しているうちに
その一家は食べ終わって、さっさと撤収。
気がついたらいなくなっていました。

川遊びをするでもなく、本当に「ご飯を食べた」だけで帰っていったのです。

そして呑気にUNO大会している私たちの頭上では雨がポツポツ・・・
幸い少し降っただけでやんだので濡れることもなかったけれど、あの家族は
雨を察知していたんだなと確信。


おでかけした限りはたっぷり満喫しないともったいないと思ってしまう私たち
ニホンジンに比べて、いつもと違う場所でごはんだけ食べて悠然と帰って
行くカンボジアの人たち・・・。
なんの気負いもなく、ニャム バーイしたら終了という気軽さ。


たまにあるんですよね、完敗やなあと思わされるとき。


洗濯してみたり、背中流し始めたり、ごはんだけ食べに来たり・・・
少々自由すぎるけど、幸せそうなカンボジアの人々。


一緒にいる時間が長くなるとついむかっとしてしまうこともあるんだけれど、
どうしても嫌悪にはならず、あまりよく知らない人にカンボジア人たちの
悪口を言われると「ムッ」としている自分に気がつくことがあります。

家族の悪口を私が言ってもいいけどあなたには言われたくないのよ、
みたいな感覚でしょうか(笑


わがままかもしれないけれど、この妙な愛着も時間をかけてゆっくりと育んで
きたのかもしれない。

今年もここの人たちと一緒に新年を迎えさせてもらいました。
私たち外国人を受け入れてくれているカンボジアの人たちにも改めて
感謝の気持ちと尊敬を・・・。



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