2016/03/04

スタディツアー

子どもたちの元気な声と足音を部屋で聞きながら、今回も楽しそうだなと
目を細める機会が多くなるのは春と夏。
学生さんたちが長期のお休みに入る季節です。


地球の歩き方交流ツアーの受け入れを始めさせていただき、今年で13年目に
なります。


このツアーでの私の役割はたった一言でも参加した皆さんの心に残る
言葉を贈ることだと思っています。
せっかくはるばるカンボジアまで来てくれているので、私はその役割に
徹したいのです。


これまでの参加者の皆さんとは今でもつながっています。
絵画展をお手伝いしてくれたり、絵画展を毎年欠かさず見に来てくれたり、
何度もカンボジアに来てくれたり、カンボジアに留学までしちゃった人も。



2月末にもこのツアーの受け入れがありました。

これまでは交流を終えて最後に私と参加者の皆さんが対面するということが
多かったのですが、今回からは私が最初に施設のこと、私たちの思いを
お伝えすることから始めさせていただきました。
(話を聞きたい!という方は訪問してきてください・笑)

施設創設時の子どもたち、今の子どもたちや卒業生のこと、そして私自身が
受けてきた家庭教育について、カンボジアから見える日本のこと、1時間しか
ないのですがたっぷりお話ができました。

それを踏まえての子どもたちとの交流で日本の若い人たちが何を感じて
持って帰ってくれるのか、今はそれが楽しみです。
カンボジアまでわざわざ行こうと思ってくれた人たちの感じる力を信じたいな
という思いもあります。


私が15年以上もここでやってこれたのは、自分の親と同世代の支援者の
皆さんがいて下さったから。
右も左もわからないような若輩者の力を信じて、根気強く付き合ってくださった
から今の自分があると思います。
そしてそんな私のそばで「好意に甘え過ぎず、調子に乗らず、感謝の気持ち
を忘れずにやっていきなさい」と、何度も繰り返し言ってくれた母の存在は
大きかったです。

私もここで少しずつ歳を重ね、気がつけばツアー参加者の親御さんと同じ
くらいの世代になっています。

私がこのツアーで若い人たちに何を発信できるのか、そのときの自分と
対峙しながら考えています。



そして結局そのことを通じて自分が思いを馳せているのは日本。
今の自分を形作る様々な言葉や経験をくれた、日本の皆さんだったりします。

教えてもらったことを次の世代につたえていくことが自然にできる、そんな
自分でありたいなと。
同じように考える人の輪が少しずつ広がりを見せてくれたら・・・。

子どもたちとの交流が楽しいということだけに終始するのではなく、
子どもをみんなで育むことの意味や、それがなににつながっていくのか
ということまで考えてもらえるようなツアーにしたいです。

うちの子どもたちの笑顔の向こう側にあるものがなんなのか、それを
考えることで自分の子ども時代も振り返ってほしいですね。



13年の時を経て、私自身のスタディツアーへの向き合い方も変わっていく、
面白なと思います。








0 件のコメント:

コメントを投稿